新生活を始めるにあたり、家電選びは最初の大きな決断となる。何を買うべきか、どこまで予算をかけるべきか——答えは生活スタイルによって異なるが、基本となる考え方は共通している。
この記事では、本当に必要な家電の優先順位と予算別のおすすめモデルを、具体的な製品とともに解説する。
家電の優先順位——買う順番を間違えない
最優先(Day 1から必須)
| 家電 | 理由 | 目安価格 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | 食品保存。なければ毎食外食になる | 2〜4万円 |
| 洗濯機 | 衣類洗濯。コインランドリーは割高 | 2〜4万円 |
| 電子レンジ | 調理・温め。自炊の効率が激変 | 1〜2万円 |
この3つがなければ、まともな生活ができない。引っ越し当日から使えるよう、入居前に手配しておくべきだ。
高優先(1週間以内に揃えたい)
| 家電 | 理由 |
|---|---|
| 炊飯器 | 米が主食なら必須。まとめ炊きで節約 |
| ドライヤー | 特に髪が長い人。自然乾燥は時間の無駄 |
| 照明器具 | 物件によっては付属していない |
中〜低優先(1ヶ月以内でOK)
| 家電 | 理由 |
|---|---|
| 掃除機 | 最初はクイックルワイパーで代用可 |
| 電気ケトル | お湯を沸かす頻度による |
| テレビ | スマホ・PCで代用可。NHK受信料も発生 |
冷蔵庫——一人暮らしなら150Lクラスが最適解
冷蔵庫は容量選びが最重要。一人暮らしで自炊するなら150L前後がベストバランスだ。
容量の目安
| 世帯人数 | 推奨容量 | 備考 |
|---|---|---|
| 一人暮らし(自炊少) | 90〜120L | 2ドアで十分 |
| 一人暮らし(自炊多) | 150〜200L | 冷凍室が大きいと便利 |
| 二人暮らし | 250〜350L | 週末まとめ買い対応 |
おすすめモデル
ハイセンス 150L 2ドア冷蔵庫 HR-D15C
コスパ重視なら、このモデルが定番。幅48cmのスリム設計で、ワンルームでも設置しやすい。自動霜取り機能付きで手間がかからない。
主なスペック:
- 容量: 150L(冷蔵室104L / 冷凍室46L)
- サイズ: 幅480×奥行595×高さ1225mm
- 運転音: 約26dB(静音設計)
【Amazon限定】山善 150L 冷蔵庫 ZFR-D150
国内メーカーで安心感を求めるなら山善がおすすめ。ボトムフリーザー設計で、よく使う冷蔵室が上にあり使いやすい。
チェックポイント
- 冷凍室の容量: まとめ買い派は大きめ推奨(40L以上)
- ドアの開く方向: 設置場所に合わせる(右開き/左開き)
- 運転音: 寝室と近い場合は26dB以下の静音タイプ
洗濯機——縦型6kgで十分、乾燥機能は予算次第
一人暮らしなら縦型5〜6kgで十分。ドラム式は高価だが、乾燥機能が強力で共働き世帯には人気がある。
縦型 vs ドラム式
| タイプ | メリット | デメリット | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| 縦型 | 安い、汚れ落ち良い | 乾燥機能弱い | 2〜5万円 |
| ドラム式 | 乾燥機能強力、省水 | 高価、重い | 10〜25万円 |
おすすめモデル
アイリスオーヤマ 全自動洗濯機 6kg IAW-T606
一人暮らし向け洗濯機の定番。静音設計で夜の洗濯も気にならない。予約タイマー付きで、帰宅時間に合わせて洗濯が終わるよう設定できる。
主なスペック:
- 容量: 6kg
- サイズ: 幅555×奥行525×高さ920mm
- 機能: 予約タイマー、風乾燥、部屋干しモード
チェックポイント
- 容量: 一人暮らし5〜6kg、二人暮らし7〜8kg
- 静音性: 集合住宅なら運転音40dB以下推奨
- 乾燥機能: 簡易乾燥(脱水時の送風)で十分な場合が多い
電子レンジ——オーブン機能付きが汎用性高い
自炊するならオーブンレンジがおすすめ。温め・解凍だけでなく、グラタンやトースト、お菓子作りにも対応できる。
単機能 vs オーブンレンジ
| タイプ | 価格帯 | できること | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 単機能 | 5,000〜10,000円 | 温め・解凍のみ | 自炊しない人 |
| オーブンレンジ | 15,000〜30,000円 | グリル・オーブン調理 | 料理する人 |
おすすめモデル
パナソニック オーブンレンジ 16L NE-SA2C
一人暮らしにちょうど良いサイズ感。湿度センサー搭載で、ごはんやおかずを自動で適切に温められる。フラットテーブル式で庫内の掃除も簡単。
主なスペック:
- 容量: 16L
- 機能: オーブン、グリル、自動あたため
- サイズ: 幅461×奥行338×高さ293mm
チェックポイント
- 庫内容量: 一人暮らしなら16〜20Lで十分
- フラットテーブル式: ターンテーブルより掃除しやすく、大きな容器も入る
- ヘルツフリー: 引っ越しても使える(東日本50Hz/西日本60Hz両対応)
炊飯器——3合IHなら失敗しない
一人暮らしなら3合炊きがベスト。まとめ炊きして冷凍すれば、毎日の食費を大幅に節約できる。
マイコン vs IH vs 圧力IH
| タイプ | 価格帯 | 炊き上がり | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| マイコン | 5,000〜10,000円 | 普通 | とにかく安く |
| IH | 10,000〜20,000円 | ふっくら | バランス重視 |
| 圧力IH | 20,000円〜 | もちもち | こだわり派 |
おすすめモデル
象印 IH炊飯器 3合 極め炊き NP-GK05
強火で炊き続ける「豪熱沸とうIH」で、お米のうまみを引き出す。30時間保温しても美味しさが続く「うるつや保温」機能付き。
主なスペック:
- 容量: 3合
- 炊飯方式: IH
- 保温: 30時間(うるつや保温)
【予算重視】象印 マイコン炊飯器 3合 NL-BF05AM
IHほどではないが、「豪熱沸とう」で十分美味しく炊ける。予算を抑えたい場合はこちらがおすすめ。
予算別おすすめセット
予算5万円以下——最低限セット
初期費用を抑えたい場合の最低限構成。
| 家電 | 目安価格 | おすすめ |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(150L) | 20,000円 | ハイセンス HR-D15C |
| 洗濯機(6kg) | 25,000円 | アイリスオーヤマ IAW-T606 |
| 電子レンジ(単機能) | 6,000円 | 山善 or アイリス |
| 合計 | 約51,000円 |
予算10万円——標準セット
バランスの取れた構成。一人暮らしならこれで十分快適に過ごせる。
| 家電 | 目安価格 | おすすめ |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(150L) | 25,000円 | 山善 ZFR-D150 |
| 洗濯機(6kg) | 30,000円 | アイリスオーヤマ IAW-T606 |
| オーブンレンジ(16L) | 20,000円 | パナソニック NE-SA2C |
| 炊飯器(3合 IH) | 15,000円 | 象印 NP-GK05 |
| 合計 | 約90,000円 |
予算20万円——快適セット
二人暮らしや、長く使いたい人向け。乾燥機能付き洗濯機を選ぶと生活が格段に楽になる。
| 家電 | 目安価格 |
|---|---|
| 冷蔵庫(300L前後) | 70,000円 |
| 洗濯機(8kg/乾燥機能付) | 60,000円 |
| スチームオーブンレンジ | 30,000円 |
| 炊飯器(5合 圧力IH) | 25,000円 |
| 合計 | 約185,000円 |
買い方のコツ——損しない購入戦略
1. セット割引を活用する
新生活シーズン(2〜4月)は、家電量販店やECサイトで「新生活応援セット」が販売される。個別に買うより10〜20%安くなることがある。
2. 購入タイミング
| 時期 | 狙い目 |
|---|---|
| 2〜3月 | 新生活セール。最も選択肢が多い |
| 7月 | プライムデー。Amazon製品が安い |
| 9月 | モデルチェンジ時期。旧モデルが値下げ |
| 11月 | ブラックフライデー。家電全般が安い |
3. 延長保証は必要か
| 家電 | 保証の必要性 | 理由 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫 | ○ | 10年以上使う。修理費が高い |
| 洗濯機 | ○ | モーター故障のリスクあり |
| 電子レンジ | △ | 買い替えた方が安いことも |
| 炊飯器 | × | 故障リスク低い |
避けるべき失敗パターン
1. 設置スペースを測らずに購入
「入ると思っていた冷蔵庫が入らない」は新生活あるある。購入前に必ず設置スペースと搬入経路(ドア幅、階段幅)を測定すること。
2. 安さだけで選ぶ
海外メーカーの激安モデルは、故障時のサポートが手薄なことがある。長期使用する冷蔵庫・洗濯機は、国内メーカーか、日本法人があるメーカー(ハイセンス等)を選ぶ方が安心。
3. 配送日を確認しない
入居日に届かないと、冷蔵庫も洗濯機もない生活が始まる。繁忙期は配送に1〜2週間かかることもあるため、早めに注文しよう。
まとめ
新生活家電選びのポイント:
- 優先順位を決める — 冷蔵庫・洗濯機・電子レンジが最優先
- 予算に合わせて選ぶ — 5万円で最低限、10万円で快適に
- セット割引を活用 — 新生活シーズンがお得
- 設置スペースを確認 — 購入前に必ず測定
家電は毎日使うもの。最初の選択が5〜10年の快適さを左右する。