一人暮らしの電気代節約テクニック10選|契約プランの見直しからスマートプラグまで
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一人暮らしの電気代節約テクニック10選|契約プランの見直しからスマートプラグまで

一人暮らしの電気代を年間1万円以上削減する実践テクニックを10項目で解説。単身世帯の月平均6,700円を季節別に分析し、エアコン暖房の設定温度調整、新電力プランへの切り替え、LED化、待機電力カットまで具体的な削減額付きで紹介する。

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一人暮らしの電気代は月平均6,700円、年間約80,000円(総務省家計調査)。この金額を「そんなものか」と放置している人は多いが、適切な対策で年間12,000〜20,000円の削減が可能だ。

ポイントは「大きな節約」から着手すること。エアコンの設定温度を1℃変えるだけで年間数千円、新電力への切り替えで年間6,000〜12,000円の差が出る。一方で「こまめな消灯」のような小さな努力は効果が薄い。

本記事では、削減効果の大きい順に10のテクニックを紹介する。自分の家電がいくらかかっているかは電気代計算ツールで確認できる。

一人暮らしの電気代の実態

月平均と季節変動

単身世帯の電気代は季節によって大きく変動する。

時期月額の目安主な要因
1〜2月8,000〜12,000円エアコン暖房がフル稼働
3月・11〜12月6,000〜8,000円暖房の立ち上げ・終盤
4〜5月・10月4,000〜5,500円エアコン不要期。年間最安
6〜9月6,000〜9,000円冷房使用。8月がピーク

年間の40%以上が冬の暖房費に集中する。つまり、冬の電気代を下げることが最もインパクトが大きい。

一人暮らしの電気代トップ5

単身世帯で電気代が高い家電の上位5つを確認しておこう。

順位家電月額の目安年額の目安
1エアコン暖房5,800円23,000円
2エアコン冷房5,100円20,000円
3冷蔵庫(常時稼働)1,050円12,600円
4テレビ・PC550〜1,300円6,600〜15,800円
5照明(全室合計)400〜800円4,800〜9,600円

エアコンと冷蔵庫だけで電気代の6〜7割を占める。各家電の正確なコストを知りたい場合は、電気代計算ツールでワット数と使用時間を入力すれば算出できる。家電の裏面や取扱説明書に記載されている消費電力(W)を入力するだけでよい。

テクニック1: エアコン暖房の設定温度を20℃にする(年間 -5,000円)

環境省が推奨する暖房の設定温度は20℃。多くの人は22〜24℃に設定しているが、設定温度を1℃下げるだけで消費電力が約10%減る

  • 24℃ → 20℃に下げた場合、消費電力が約30%削減
  • 月額5,800円 × 30% × 暖房使用5ヶ月 ≒ 年間約8,700円の削減
  • 現実的には20℃+着るもので調整し、年間5,000円程度の削減が見込める

「寒い」を解決する工夫

  • サーキュレーター併用: 暖気は天井に溜まる。サーキュレーターで循環させると体感温度が2℃上がり、設定温度を下げられる
  • 厚手のカーテン: 窓からの冷気を遮断。断熱カーテンなら暖房効率が15〜20%向上
  • 着るもので調整: フリースやルームシューズは暖房1℃分の効果がある

テクニック2: フィルター清掃を月1回行う(年間 -3,000円)

エアコンのフィルターにホコリが溜まると、風量が低下して消費電力が増える。環境省の試算では、フィルターを清掃しないと消費電力が約25%増加する

掃除機でフィルター表面のホコリを吸い取るだけで十分。所要時間は5分程度だ。

  • フィルター清掃あり: 月額5,800円
  • フィルター清掃なし: 月額7,250円(25%増)
  • 差額: 月額1,450円 × 暖房・冷房使用月 ≒ 年間約3,000円

テクニック3: 新電力プランに切り替える(年間 -6,000〜12,000円)

2016年の電力自由化以降、大手電力会社より安い新電力会社を選べるようになった。一人暮らしの月間使用量(150〜250kWh)では、新電力の定額プランが有利なケースが多い。

料金比較シミュレーション(月200kWh使用の場合)

プラン基本料金従量料金月額合計
東京電力 従量電灯B886円6,296円7,182円
新電力(一律28円/kWh)800円5,600円6,400円
差額-782円/月

年間では約9,400円の差になる。使用量が多い冬場はさらに差が広がる。

電気代計算ツールでは東京電力・関西電力・中部電力・新電力の4プランで料金を比較できる。自分の使用パターンでどのプランが最安かシミュレーションしてみてほしい。

注意点

  • 違約金の有無を確認する(多くの新電力は解約金なし)
  • オール電化住宅は夜間割引プランが有利な場合がある
  • 極端に安いプランは燃料費調整額が高い場合がある

テクニック4: 冷蔵庫の設定を「中」にする(年間 -1,670円)

冷蔵庫は24時間365日稼働するため、わずかな効率改善が年間を通じて効いてくる。環境省の試算では、設定温度を「強」から「中」に下げると年間約1,670円の削減になる。

一人暮らしの冷蔵庫は150〜250Lが一般的で、常に食材が詰まっているわけではない。「中」設定で十分な冷却力が得られる。

追加の節約ポイント:

  • 壁から5cm以上離して設置する(放熱効率が上がる)
  • 開閉回数と開けている時間を減らす
  • 熱いものは冷ましてから入れる

テクニック5: LED照明に全面切り替えする(年間 -4,000〜6,000円)

白熱電球1個をLEDに替えると、消費電力が約88%削減される。

種類消費電力寿命年間電気代(1日8時間)
白熱電球 60W54W約1,000時間4,730円
LED電球 60W相当7W約40,000時間613円
削減額4,117円

LED電球は1個500〜1,000円程度で購入でき、約1年で元が取れる。一人暮らしの部屋にある照明が3〜4箇所あれば、全面LED化で年間4,000〜6,000円の削減が見込める。

まだ白熱電球や蛍光灯を使っている場合は、即座に切り替えるべきテクニックだ。

テクニック6: 待機電力をカットする(年間 -3,000〜5,000円)

家電は電源を切っていてもコンセントに刺さっていれば待機電力を消費する。資源エネルギー庁の調査では、家庭の電気代の約5〜10%が待機電力だ。

一人暮らしで待機電力が大きい家電:

家電待機電力年間コスト
テレビ0.3〜1.0W80〜260円
エアコン0.5〜1.5W130〜390円
電子レンジ1.0〜2.0W260〜525円
Wi-Fiルーター6〜10W1,570〜2,620円
充電器(挿しっぱなし)0.3〜0.5W80〜130円

Wi-Fiルーターと電子レンジだけで年間2,000円以上になる。

対策: スマートプラグの活用

個別にコンセントを抜くのは面倒だ。スマートプラグ(1個1,000〜2,000円程度)を使えば、スマホから一括で電源をオフにできる。外出時に「全オフ」のルーティンを設定すれば、手間なく待機電力をカットできる。

また、ワットチェッカー付きのスマートプラグなら、各家電の実際の消費電力を測定できる。カタログ値と実測値は異なることが多いため、一度測定しておくと電気代計算ツールでの計算精度も上がる。

テクニック7: 夏の冷房は28℃+扇風機で体感温度を下げる(年間 -2,000円)

冷房の設定温度を26℃から28℃に上げると消費電力が約15%減る。ただし28℃だけでは暑い。扇風機やサーキュレーターを併用すると体感温度が2〜3℃下がるため、28℃設定でも快適に過ごせる。

  • 冷房26℃: 月額5,100円
  • 冷房28℃+扇風機: 月額4,335円+扇風機200円 = 4,535円
  • 差額: 月額約565円 × 冷房使用4ヶ月 ≒ 年間約2,000円

扇風機の消費電力は30〜40W程度で、1日8時間使っても月200円程度。エアコンと比較すると桁違いに安い。

テクニック8: 洗濯はまとめ洗いする(年間 -1,500円)

一人暮らしでは毎日洗濯する必要がない。2〜3日分をまとめて洗うことで、洗濯回数を月15回から月10回に減らせる。

  • 洗濯機の1回あたりの電気代: 約18円(500W × 1時間 × 36.6円/kWh ÷ 1000)
  • 月15回 → 月10回: 月額90円の削減
  • 水道代の削減を含めると月額200〜300円、年間2,400〜3,600円の削減

電気代だけでなく水道代の節約効果も大きい。洗濯物の量が洗濯機の容量の7〜8割になった時点で回すのが効率的だ。

テクニック9: 使っていない部屋の電気は元から断つ(年間 -1,000円)

一人暮らしのワンルーム・1Kなら該当しないが、1DK以上の間取りの場合、使っていない部屋のブレーカーを個別に落とすことで待機電力をゼロにできる。

また、トイレの温水洗浄便座は年間を通じて電力を消費する。便座ヒーターと温水をオフにするだけで年間約1,000円の削減になる。冬以外はオフにしておいてよい。

テクニック10: 電力使用量を「見える化」する(削減率 10〜15%)

電力会社のWebサービス(東京電力「くらしTEPCO」など)に登録すると、月別・日別の使用量をグラフで確認できる。使用量を意識するだけで、行動が変わり10〜15%の削減効果があるという調査結果がある。

電気代計算ツールと組み合わせれば、「この家電を1時間減らしたらいくら浮くか」を具体的にシミュレーションできる。

10テクニックの削減効果まとめ

#テクニック年間削減額手間
1エアコン暖房20℃設定5,000円
2フィルター月1清掃3,000円
3新電力プランに切替6,000〜12,000円
4冷蔵庫設定「中」1,670円
5LED全面切替4,000〜6,000円
6待機電力カット3,000〜5,000円
7冷房28℃+扇風機2,000円
8洗濯まとめ洗い1,500円
9未使用部屋・便座オフ1,000円
10使用量の見える化10〜15%削減

すべて実践した場合、年間27,000〜42,000円の削減が理論上可能だ。ただし重複する効果もあるため、現実的には年間15,000〜25,000円の削減が見込める。

月額6,700円の電気代を5,000円前後に下げることは十分に達成できる目標だ。まずは削減効果の大きいテクニック1〜3から始めてみてほしい。

よくある質問

「こまめに電気を消す」は効果があるか

効果はあるが非常に小さい。照明を1時間消して節約できるのは1〜2円程度。エアコンの設定温度を1℃変える方が100倍以上の効果がある。努力の方向を「大きな家電の使い方」に集中させるべきだ。

オール電化の一人暮らしは電気代が高くなるか

一般的にはガス併用より高くなる。オール電化は深夜料金が安い代わりに日中料金が高く、在宅時間が長い一人暮らしでは日中料金の影響を受けやすい。ただし、夜型の生活パターンなら深夜割引の恩恵を受けやすい。

電力会社はどうやって選べばよいか

電気代計算ツールで自分の月間使用量(kWh)を把握し、その使用量帯で最安のプランを選ぶのが基本だ。月200kWh以下なら従量電灯の第1段料金(安い)で収まるケースもあり、必ずしも新電力が有利とは限らない。


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