Claude CodeはAnthropicが提供するAIアシスタント型CLIツールである。本記事では、日常的な開発で役立つ実践的なTipsを紹介する。
基本操作のショートカット
Claude Codeを効率的に使うための基本ショートカット。
入力・編集
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
Ctrl + J | 改行(プロンプト入力中) |
Ctrl + C | 現在の処理をキャンセル |
Esc x 2回 | 入力中のテキストをクリア |
↑ / ↓ | コマンド履歴を遡る |
表示・ナビゲーション
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
Ctrl + L | 画面クリア |
Shift + Tab | ツール実行結果を折りたたむ |
便利なスラッシュコマンド
Claude Codeには多くの組み込みコマンドがある。よく使うものを厳選して紹介する。
セッション管理
/clear # 会話履歴をクリア
/compact # コンテキストを圧縮(長い会話で有効)
/cost # 現在のセッションのAPI消費量を表示
ファイル操作
/add file.ts # 特定ファイルをコンテキストに追加
/add src/ # ディレクトリ全体を追加
設定・情報
/config # 現在の設定を表示
/model # 使用中のモデルを確認
/help # ヘルプを表示
Git連携
/commit # 変更をコミット(メッセージ自動生成)
/pr # プルリクエストを作成
効率的なプロンプトの書き方
Claude Codeに指示を出す際のベストプラクティス。
1. ファイルを明示する
# 悪い例
このコードを修正して
# 良い例
src/utils/validator.ts の validateEmail 関数のバグを修正して
ポイント: ファイルパスを明示することで、Claudeが正しいファイルを特定できる。
2. 期待する出力を具体的に
# 悪い例
テストを書いて
# 良い例
src/utils/validator.ts に対する単体テストを vitest で作成して。
カバレッジ80%以上、エッジケース含む。
出力は src/utils/validator.test.ts に。
3. 制約条件を明確に
# 制約を含む良い例
新しい依存関係は追加しないで、既存のライブラリだけで実装して
4. 段階的に指示する
複雑なタスクは一度に依頼せず、段階的に進める。
# Step 1
まず src/components/ の構造を確認して
# Step 2
Button コンポーネントにローディング状態を追加して
# Step 3
テストを追加して
実践的なワークフロー例
コードレビューを依頼する
git diff main...HEAD の変更をレビューして。
以下の観点でチェック:
1. バグの可能性
2. パフォーマンス問題
3. セキュリティリスク
4. 可読性
バグ修正を依頼する
以下のエラーを修正して:
[エラーメッセージをペースト]
関連ファイル: src/api/user.ts
再現手順: POST /api/users で name が空の場合
リファクタリングを依頼する
src/services/payment.ts をリファクタリングして。
現在500行あるので、以下の方針で分割:
1. 決済処理: payment-processor.ts
2. バリデーション: payment-validator.ts
3. 型定義: payment-types.ts
既存のテストが通ることを確認して。
コンテキスト管理のコツ
Claude Codeはコンテキストウィンドウに制限がある。効率的に管理するためのTips。
1. 必要なファイルだけ追加する
# 全ファイル追加は避ける
/add . # NG
# 必要なファイルだけ追加
/add src/api/user.ts # OK
/add src/types/user.ts # OK
2. 定期的にcompactする
長い会話では /compact を実行して、不要な履歴を圧縮する。
# コンテキストが70%以上になったら
/compact
3. 新しいセッションを開始する
タスクが変わったら、新しいセッションを開始するのが効率的。
# 現在のセッションをクリア
/clear
# または新しいターミナルを開く
CLAUDE.md の活用
プロジェクトルートに CLAUDE.md を配置すると、Claude Codeが自動的に読み込む。
基本構成
# プロジェクト名
## 技術スタック
- Framework: Next.js 15
- 言語: TypeScript
- DB: PostgreSQL
## コーディング規約
- 関数名: camelCase
- ファイル名: kebab-case
- インデント: 2スペース
## 重要な注意点
- src/legacy/ は触らない
- 環境変数は .env.local に追加
効果
- 毎回説明する必要がなくなる
- プロジェクト固有のルールを一貫して適用
- 新メンバーのオンボーディングにも使える
トラブルシューティング
「ファイルが見つかりません」エラー
原因: 相対パスの解釈が異なる
解決策: 絶対パスまたはプロジェクトルートからのパスを使用
# 相対パスは避ける
./src/utils.ts # NG
# プロジェクトルートからの相対パス
src/utils.ts # OK
出力が途中で切れる
原因: トークン制限に達した
解決策:
- タスクを分割して依頼
- 「続きを出力して」と依頼
/compactでコンテキストを圧縮
意図と異なるコードが生成される
解決策:
- 制約条件を明示する
- 既存のコード例を提示する
- 「この部分は変更しないで」と明記
既存の validateUser 関数は変更せず、新しく validateEmail 関数を追加して
モデル選択のガイドライン
Claude Codeは複数のモデルを切り替えられる。
| モデル | 用途 | コスト |
|---|---|---|
| Sonnet | 日常的なコーディング、標準タスク | 低 |
| Opus | 複雑な設計、深い推論が必要な場合 | 高 |
| Haiku | 軽量タスク、高速レスポンスが必要な場合 | 最低 |
切り替え方法
# モデルを確認
/model
# 設定で変更(~/.claude/config.json)
推奨: 通常はSonnetを使用し、アーキテクチャ設計や複雑なデバッグ時のみOpusに切り替える。
セキュリティ上の注意点
機密情報の扱い
Claude Codeに渡す情報には注意が必要。
# NG: APIキーや認証情報を直接入力
OPENAI_API_KEY=sk-xxxxx を使って...
# OK: 環境変数を参照
process.env.OPENAI_API_KEY を使って...
.claudeignore の活用
機密ファイルをClaude Codeから除外する。
# .claudeignore
.env
.env.local
secrets/
*.pem
credentials.json
生産性を上げるワンポイント
1. 「まず確認して」と依頼する
いきなり修正を依頼するのではなく、まず現状を確認させる。
まず src/api/ の構造を確認して、それからエンドポイントを追加する計画を提案して
2. チェックリストを活用する
以下のチェックリストを満たすコードを書いて:
- [ ] TypeScript strict mode対応
- [ ] エラーハンドリングあり
- [ ] JSDocコメントあり
- [ ] テストあり
3. 失敗したら原因を聞く
さっきのコードでエラーになった。何が原因か分析して
まとめ
Claude Codeを使いこなすポイント:
- ショートカットを覚える: Ctrl+J、Ctrl+C、Esc×2
- スラッシュコマンドを活用: /clear、/compact、/add
- プロンプトは具体的に: ファイルパス、期待出力、制約条件
- CLAUDE.mdを整備: プロジェクト固有のルールを定義
- コンテキストを管理: 不要なファイルは追加しない
これらのTipsを実践することで、Claude Codeでの開発効率は確実に向上する。
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※ 本記事の内容は2026年1月時点のClaude Code仕様に基づいています。