つみたてNISA おすすめ投資信託10選2026|初心者向け選び方と運用シミュレーション
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つみたてNISA おすすめ投資信託10選2026|初心者向け選び方と運用シミュレーション

つみたてNISAで買うべき投資信託を10本厳選。信託報酬、純資産総額、トラッキングエラー、リターン実績、分散効果の5軸で独自スコアリング。投資額別の20年シミュレーションとリスク許容度別ポートフォリオ例を提示する。

つみたてNISA 投資信託 インデックスファンド 資産運用 長期投資

2024年から始まった新NISA制度で、つみたて投資枠(年間120万円)の活用が注目されている。しかし、金融庁が認定する対象商品だけでも約280本あり、「どれを選べばいいか分からない」という声は多い。

本記事では、信託報酬、純資産総額、トラッキングエラー、リターン実績、分散効果の5軸で独自スコアリングし、初心者が安心して選べる投資信託10本を厳選した。投資額別の20年シミュレーションとリスク許容度別のポートフォリオ例も示す。

⚠️ 投資に関するリスクについて

投資信託は元本保証がなく、市場の変動により損失が発生する可能性があります。過去のリターン実績は将来の運用成果を保証するものではありません。投資は余裕資金で、自己責任において行ってください。


つみたてNISAとは?制度概要(2024年〜)

つみたてNISAは、長期・積立・分散投資を支援する税制優遇制度だ。2024年の新NISA制度により、以下のように拡充された。

項目旧つみたてNISA新NISA(つみたて投資枠)
年間投資上限40万円120万円
非課税保有期間20年間無期限
非課税保有限度額800万円1,800万円(成長投資枠と合算)

主なメリット

  • 運用益・分配金が非課税(通常は約20%の税金)
  • 月100円から積立可能
  • 金融庁が認定した低コストファンドのみ対象
  • いつでも売却可能(引き出し制限なし)

iDeCoとの違い

  • つみたてNISA:いつでも引き出し可能、所得控除なし
  • iDeCo:60歳まで引き出し不可、掛金が所得控除対象

つみたてNISAは「老後資金より前に使う可能性がある」人に向いている。iDeCoとの併用戦略は iDeCo完全ガイド2026 を参照。


投資信託の選び方|5つの判断基準

1. 信託報酬(運用コスト)

投資信託の保有中に毎年かかるコストだ。年率0.1%と0.5%では、20年で大きな差が生まれる。

目安

  • 優秀:0.1%以下
  • 許容範囲:0.2%以下
  • 高い:0.3%以上

2. 純資産総額(ファンドの規模)

純資産総額が小さいと、繰上償還(運用終了)のリスクがある。

目安

  • 安心:1,000億円以上
  • 許容範囲:100億円以上
  • 注意:100億円未満

3. トラッキングエラー(乖離率)

インデックスファンドが指数とどれだけ乖離しているかを示す。小さいほど正確に指数に連動する。

目安

  • 優秀:0.1%未満
  • 許容範囲:0.3%未満
  • 注意:0.5%以上

4. リターン実績(過去5年・10年)

過去の実績は将来を保証しないが、運用の安定性を測る参考になる。

注意点

  • 短期(1年)の成績は参考にならない
  • 5年以上の長期実績を見る
  • 市場平均(指数)との比較が重要

5. 分散効果(投資対象の広さ)

投資対象が広いほど、特定地域・セクターのリスクを分散できる。

分散度

  • 最高:全世界株式(50ヶ国以上)
  • 高:米国株式(500銘柄)
  • 中:先進国株式(20ヶ国程度)
  • 低:国内株式のみ

おすすめ投資信託10選(独自スコアリング付き)

以下の10本を、5軸評価(各5点満点、合計25点満点)でスコアリングした。

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

総合スコア:24/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.05775%
純資産総額5約3.5兆円
トラッキングエラー50.05%未満
リターン実績45年: +12.5%/年
分散効果5約3,000銘柄(全世界)

特徴

  • MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動
  • 先進国・新興国を含む約50ヶ国に投資
  • 「これ1本で世界分散」が可能

向いている人

  • 投資初心者
  • 地域選択で悩みたくない人
  • 最大限の分散を求める人

2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

総合スコア:23/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.09372%
純資産総額5約4.5兆円
トラッキングエラー50.03%未満
リターン実績55年: +15.2%/年
分散効果3約500銘柄(米国のみ)

特徴

  • S&P500指数に連動
  • Apple、Microsoft、Amazon等の大型株中心
  • 過去実績が優秀(ただし米国集中リスクあり)

向いている人

  • 米国経済の成長を信じる人
  • より高いリターンを狙いたい人
  • 全世界株式と併用したい人

3. 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)

総合スコア:22/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.162%
純資産総額5約1.2兆円
トラッキングエラー40.1%程度
リターン実績55年: +14.8%/年
分散効果3約4,000銘柄(米国のみ)

特徴

  • CRSP US Total Market Indexに連動
  • S&P500よりも幅広い(中小型株も含む)
  • 楽天証券で人気No.1

向いている人

  • 米国全体に投資したい人
  • 中小型株の成長も取り込みたい人

4. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

総合スコア:23/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.0938%
純資産総額5約1.8兆円
トラッキングエラー50.03%未満
リターン実績55年: +15.1%/年
分散効果3約500銘柄(米国のみ)

特徴

  • eMAXIS Slim米国株式と同じS&P500連動
  • SBI証券で人気No.1
  • 信託報酬はeMAXISとほぼ同水準

向いている人

  • SBI証券ユーザー
  • S&P500に投資したい人

5. eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

総合スコア:22/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.09889%
純資産総額5約6,500億円
トラッキングエラー50.05%未満
リターン実績45年: +13.8%/年
分散効果3約1,300銘柄(先進国22ヶ国)

特徴

  • MSCI コクサイ・インデックスに連動
  • 日本を除く先進国(米国約70%、欧州約25%)
  • 新興国リスクを避けたい人向け

向いている人

  • 新興国は避けたい人
  • 米国+欧州に分散したい人

6. ニッセイ外国株式インデックスファンド

総合スコア:21/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.09889%
純資産総額4約4,500億円
トラッキングエラー50.05%未満
リターン実績45年: +13.7%/年
分散効果3約1,300銘柄(先進国)

特徴

  • eMAXIS Slim先進国株式と同じMSCIコクサイ連動
  • 運用実績が長い(設定2013年)
  • 安定性重視の選択肢

向いている人

  • 長期運用実績を重視する人
  • eMAXIS Slimの代替候補

7. eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

総合スコア:20/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬50.143%
純資産総額4約2,200億円
トラッキングエラー50.03%未満
リターン実績35年: +8.5%/年
分散効果3約2,100銘柄(日本のみ)

特徴

  • TOPIX(東証株価指数)に連動
  • 日本の主要企業に分散投資
  • 為替リスクなし

向いている人

  • 日本株を組み入れたい人
  • 為替リスクを避けたい人
  • ホームカントリーバイアスのある人

8. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

総合スコア:19/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬40.143%
純資産総額4約2,800億円
トラッキングエラー40.1%程度
リターン実績35年: +6.8%/年
分散効果48資産(株式+債券+REIT)

特徴

  • 国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITに12.5%ずつ投資
  • リスク・リターンが中程度
  • 自動リバランス

向いている人

  • 株式100%は怖い人
  • 債券も組み入れたい人
  • バランス型で手間を省きたい人

9. eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

総合スコア:18/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬40.1518%
純資産総額3約800億円
トラッキングエラー40.15%程度
リターン実績35年: +7.2%/年
分散効果4約1,400銘柄(新興国24ヶ国)

特徴

  • MSCI エマージング・マーケット・インデックスに連動
  • 中国、インド、台湾、ブラジル等に投資
  • ボラティリティ(変動幅)が大きい

向いている人

  • 新興国の成長を取り込みたい人
  • リスク許容度が高い人
  • 全世界株式に追加でアクセントをつけたい人

10. ひふみプラス(アクティブファンド)

総合スコア:17/25点

評価軸スコア詳細
信託報酬21.078%
純資産総額4約4,000億円
トラッキングエラー-アクティブのため評価外
リターン実績45年: +10.2%/年
分散効果3約200銘柄(国内中心)

特徴

  • プロが銘柄選定するアクティブファンド
  • 2010年代前半は日経平均を大幅に上回る実績
  • 信託報酬が高め

向いている人

  • インデックス以外も試したい人
  • 日本の成長企業に期待する人
  • 10%程度をアクティブに振り分けたい人

注意点: アクティブファンドは長期的にインデックスに勝ち続けることが難しいとされる。ポートフォリオの10〜20%程度に留めるのが無難だ。


投資額別シミュレーション(20年運用)

つみたてNISAで20年間積立投資した場合の試算結果を示す。

前提条件

  • 運用期間:20年
  • 想定年利:3%(保守的)、5%(標準)、7%(楽観的)
  • 複利計算(再投資あり)

月1万円(年間12万円)の場合

想定年利投資元本最終評価額運用益
3%240万円328万円+88万円
5%240万円411万円+171万円
7%240万円521万円+281万円

月3万円(年間36万円)の場合

想定年利投資元本最終評価額運用益
3%720万円985万円+265万円
5%720万円1,233万円+513万円
7%720万円1,562万円+842万円

月5万円(年間60万円)の場合

想定年利投資元本最終評価額運用益
3%1,200万円1,641万円+441万円
5%1,200万円2,055万円+855万円
7%1,200万円2,604万円+1,404万円

月10万円(年間120万円、上限)の場合

想定年利投資元本最終評価額運用益
3%2,400万円3,283万円+883万円
5%2,400万円4,110万円+1,710万円
7%2,400万円5,207万円+2,807万円

ポイント

  • 年利5%で20年運用すれば、元本の約1.7〜1.8倍になる
  • 月10万円×20年×年利7%なら、5,000万円超の資産形成が可能
  • ただし年利7%は楽観的シナリオ(米国株の長期平均)

編集部の分析|リスク許容度別ポートフォリオ

超初心者向け(リスク許容度:低)

ポートフォリオ

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):100%

理由

  • これ1本で世界分散が完結
  • 地域選択の悩みがゼロ
  • 信託報酬が最低水準

想定リターン:年率4〜6%


標準(リスク許容度:中)

ポートフォリオ

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):50%
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):30%
  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX):20%

理由

  • 米国株中心だが、全世界で分散リスク軽減
  • 日本株を組み入れて為替リスク分散
  • 地域バランスが取れている

想定リターン:年率5〜7%


積極派(リスク許容度:高)

ポートフォリオ

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):60%
  • eMAXIS Slim 新興国株式:20%
  • ひふみプラス(アクティブ):10%
  • eMAXIS Slim 全世界株式:10%

理由

  • 米国株+新興国株で高リターン狙い
  • アクティブファンドで更なる上振れ期待
  • ボラティリティは高いが長期で高成長を狙う

想定リターン:年率6〜9%(ボラティリティ大)


安定志向(リスク許容度:低〜中)

ポートフォリオ

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):70%
  • eMAXIS Slim 全世界株式:30%

理由

  • バランス型で債券・REITも組み入れ
  • 株式100%よりリスク抑制
  • 自動リバランスで手間いらず

想定リターン:年率3〜5%


よくある質問(FAQ)

Q1. 複数の投資信託に分散すべき?

A1. 初心者は1本で十分。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)なら、これ1本で約3,000銘柄・50ヶ国に分散投資できる。「分散のための分散」は不要だ。

慣れてきたら、米国株や国内株を追加してバランス調整する程度で良い。


Q2. S&P500と全世界株式、どちらが良い?

A2. 迷うなら全世界株式。

項目S&P500全世界株式
地域分散米国のみ全世界
期待リターン高いやや低い
リスク米国集中リスク分散でリスク軽減
向いている人米国経済を信じる人地域選択で悩みたくない人

過去30年は米国株が最強だったが、未来も同じとは限らない。全世界株式なら「次の成長地域」を自動で取り込める。


Q3. いつ買い始めるべき?

A3. 今すぐ。タイミングを待つ必要はない。

長期投資では、「いつ始めるか」より「長く続けるか」が重要だ。

  • 月1万円でも良いので、今月から始める
  • 株価が高いときも低いときも淡々と積み立てる(ドルコスト平均法)
  • 「暴落を待つ」のは機会損失になりやすい

Q4. 暴落時はどうすべき?

A4. 売らずに継続。むしろ買い増しチャンス。

暴落時の対処法:

  1. 売らない:長期投資なら一時的な下落は誤差
  2. 積立継続:同じ金額でより多くの口数を購入できる(ドルコスト平均法の効果)
  3. 買い増し検討:余裕資金があれば追加投資のチャンス

2020年コロナショック時、S&P500は-34%下落したが、1年で元の水準に回復し、その後さらに上昇した。


Q5. 投資信託はいつ売るべき?

A5. 明確な理由がない限り売らない。

売却を検討すべきケース:

  • 目標額に達した(老後資金が貯まった等)
  • ライフイベントでまとまった現金が必要(住宅購入、教育資金等)
  • リバランスのため一部売却

売却すべきでないケース:

  • 一時的な下落(長期で見れば誤差)
  • 「もっと良いファンドが出た」(頻繁な乗り換えは手数料で損)

まとめ

つみたてNISAで選ぶべき投資信託は、以下の3パターンに集約される。

超初心者・シンプル派

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1本

米国株重視派

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) or 楽天VTI

バランス重視派

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) + 全世界株式

重要なのは、「完璧な選択」より「今すぐ始めること」だ。

月1万円でも良いので、今月から積立を開始し、20年後の資産形成を目指そう。楽天証券なら、楽天カード決済で1%ポイント還元(月5万円まで)も受けられる。

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免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。過去のリターン実績は将来の運用成果を保証するものではありません。